Comment(順不同・敬称略)

 

心の友と呼べる人と出会えたなら、人生は豊かなものになるだろう。

その人生が終わる時に思い浮かぶ人たちが、

私にとっての『家族』という枠を超えた『かぞく』なのかも知れない。

原田知世(女優/歌手)


そこには「人」がいた。真っ直ぐで、思い、悩み、背負い、
それはリアルに私たちの隣にいる人達で、あるいは私そのものかもしれない。
だからこの映画には、感情を持っていかれる。橋の上で私も泣く。
気がつくとこの映画の“かぞく”になっていた。恐るべし、春本監督。

堤幸彦(映画監督)


ああ、なんで男って…。ああ、なんで女ってこう…。そう、親の言葉は呪いになるんだよ…。

細部までのリアルさが、心にとても刺さってきました。若く不器用で愛すべき人達が葛藤する姿に、自分の若い頃を重ねたり、違うだろうと地団駄踏んだり…。最後は旭と一緒に泣いてしまいました。

また、旭と洋人の「島の人」感。どういう関係だったか、説明がなくてもわかるような。

この東京の片隅に確実に存在しているって思うから余計に痛々しく。世界中の不条理に自分も関われるチャンスもあるし、その時は何か出来る大人でいたいな、と思えました。

 

二ノ宮知子(漫画家)


この映画に出ている梅田君は、今人気のスポーツ、卓球をやる。2017年東京選手権ショービズの部で彼は第3位を獲得。ちなみに私は準優勝。卓球のダブルスなどでは相方との息が合わなければ勝利はできない。梅田君の松浦君とのコンビネーションの良さは素晴らしい。卓球よりうまい。私は、多くの人にこの作品を薦めたい。

でんでん(俳優)


この映画の中のリアリティはあなたの人生に警鐘を鳴らしてくれるかもしれない。

不幸は現実として本当に起こるし、くしくも続くことが少なくない。一つの判断ミスがどんどん不幸の連鎖を起こしていく。瞬間瞬間に正しい判断を続けることがいかに難しいか。友情が、愛情が、自分を不幸にしていく悲しさ。ただありのままの現実、ぜひ一つの人生の教科書として見てほしい。

田村裕(お笑い芸人 麒麟)


今の若者は、人との繋がりを絶っているような気がしています。人と人がぶつかり合ったりすれ違ったりして、もがいたり悩んだりすることを避けている気がします。

私はこの映画を見て、友情や恋愛を超えた先の救いの場所である“かぞく”というものが見えた気がしました。スマホばかり見つめていないで、自分にとっての“かぞく”をもっと大切にしていこうと思える映画でした。

冨手麻妙(女優)


見事な脚本と、素晴らしい役者。主演の青年ふたりの姿を思い浮かべると、いまでも胸が熱くなる。絶対に観客の胸に突き刺さるはずと、確信を持って選んだ作品だ。

矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミングディレクター)


2016年の東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門の僕的ベスト1『かぞくへ』は日本インディーズ界に新風を吹き込む傑作。極めてシンプルで分かりやすいのにも関わらず、時代を写す奥深さのある脚本。主演の松浦慎一郎さんの優しさ溢れる演技は特筆すべき。『かぞくへ』には、日本のインディペンデント映画に足りないものが、すべて詰まっている。お見逃しなく。

ドン・ブラウン(映画翻訳家)


主人公、その恋人、親友。彼らは誰も悪くないし、皆素直に生き、とてつもなく優しい。なのになぜ、悲しみに向かって歩いていかなければならないんだろう。圧倒的リアリティに、気づいたら泣いていました。もう一度見に行きます。

高佐一慈(お笑い芸人 ザ・ギース)


日本映画を海外配給している人として、日本映画で大事なポイントはオリジナリティー、役者の演技と制作技術(カメラ、編集、音など)。自主映画であっても『かぞくへ』はそれらを上手くできているので、本当にお薦め!海外では人気があったので、日本でも人気が出ると嬉しい!

アダム・トレル(映画プロデューサー)


映画という物語の中ではなく、この世界のどこかに彼らが生きている。鑑賞からしばらく経った今でも、そう思えてなりません。人と人が理解し合うこと、愛を取り戻すこと、そして赦し合うことの困難さが、人の心を捉えた脚本、胸に迫る芝居で、シンプルに真摯に描かれる。エンドロールで思い浮かべた”その人”は、あなたにとっての”かぞく”かもしれない。

緒方貴臣(映画監督)


友情、という言葉が嫌いです。嘘くさいから。でも「かぞくへ」で描かれた男同士の友情は、まっすぐで不器用で無様で愛おしい。

内田英治(映画監督)


行き場のない感情を持て余す旭、寂しげな笑みを浮かべる洋人、二人の表情がずっと目に焼きついている。不器用な男たちを演じる、松浦慎一郎さんと梅田誠弘さんの熱量と男臭さが画面から滲み出て、息がつまるほどでした。優しくて強靭な映画でした。

杉野希妃(映画監督・女優)


男の友情は幾つになっても最高だとか三十路女には三十路女にしかわからないのっぴきならぬ事情があるのだといったような安易な一般化や自閉的共感に回収されることから必死で逃れようと奔走する俳優たちの崇高なる熱演に胸打たれた。

宮崎大佑(映画監督)


本当に、胸が熱くなりました。人間同士の繋がらないことの多さに、苦しくなりながらも、奥深く、温かさを感じる作品でした。

秋月三佳(女優)