2016年東京国際映画祭スプラッシュ部門で上映され、エモーショナルなラストに観客の拍手は鳴りやまなかった。
その後フランス・ヴズール国際アジア映画祭では、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)含む3冠を達成、ドイツ・ニッポンコネクションほか海外映画祭でも高い評価を得た本作。
そこで描かれるのは、苦しい生活の中で喜び、悩み、涙する、人間たちの息遣い。
自分が持ちえなかった家族のぬくもりを渇望し、愛を求め、後悔を抱えながら、それでも生きていく―主人公・旭を演じた松浦の実話を基に、監督の春本雄二郎がオリジナル脚本を書き上げた。
ダルデンヌ兄弟、ケン・ローチ、ヤン・イクチュンといった人間ドラマの巨匠たちに続き、日本映画界に新たな才能が出現した。
その骨太な演出に確かな演技力で応えた松浦慎一郎、梅田誠弘、遠藤祐美ら俳優陣。
今の日本で生きるには不器用すぎる人物たちが織り成す物語は、容赦なく観る者の胸に迫ってくる。